大学留学のためのQ&A 生活編

大学留学生活で気になるのは居住環境です。快適に過ごすためにはどんなことに気を付ければいいのでしょう。ホームステイ、寮、アパートでの気になること、学校の長期休暇中の過ごし方についてお答えします。

ホームステイ先はどんな家庭が多いの?よくあるトラブルを教えて。

多くの家庭が留学生を温かく迎えてくれ、現地での生活に早く慣れるように、また英語を話す機会が増えるように接してくれます。会話することで英語の勉強にもなりますし、困った時には日ごろからコミュニケーションを取っていれば、案外簡単に解決できるからです。トラブルは時々ありますが、何かあれば学校のホームステイ・コーディネーターかホストファミリーに早めに相談しましょう。割安で比較的安全な生活拠点を得られるのがホームステイの最大のメリットです。期待をしすぎてがっかりしないように、お世話になるという気持ちを忘れずにいましょう。

ホームステイ先で食事や門限について、希望を言ってもいいの?

食べ物についてアレルギーがある場合には通常は考慮されます。単なる好き・嫌いの場合にはリクエストは出せますが、聞いてもらえるとは限りません。あまり多くの好き嫌いがあると、ご飯を作ってくれるホストファミリーにも負担になります。いい機会だと捉え、好き嫌いを克服するのも良いのではないでしょうか。

門限については家族によって異なります。こちらの要望を伝えることはできますが、必ずしも通るとは限らないと考えた方がよいでしょう。小さな子どもがいる家庭の場合には、あまり遅くないほうが好ましいでしょう。その家庭のルールを尊重し、家族の一員としてのふるまいは必要かもしれませんね。

事前にステイ先のファミリーと連絡が取れると安心なんだけど・・・

通常、ホストファミリーは出発の2〜4週間前に決まります。ホストファミリーが決定すると住所や電話番号を教えてもらえますので、前もってコンタクトを取ることは可能です。出発前にハガキやeメールで挨拶をしておくと、ホストファミリーも喜びますよ。

寮って、ふつうは何人部屋なの?個室なんてあり?

キャンパスの中にある寮と外にある寮とでは異なりますが、一般的には2人部屋(多くても4人)が中心です。高学年になると1人部屋をリクエストできる大学もあります。もちろん、個室もありますが料金はその分高くなります。シャワーやトイレは同じフロアで1カ所を共同で使用するタイプが一般的ですが、2人部屋でひとつのシャワー、トイレを使用するスイートタイプも増えてきています。

寮生活は規則が厳しいイメージだけど、実際は?セキュリティ面は?

寮の門限がない大学が多いようですが、私立大学の一部では門限をもうけているところもあります。規則は共同生活をする上で常識と思われる内容で、ほかの学生の勉強や睡眠を妨害しないよう気をつけていれば、特に厳しいものではありません。しかし、通常は寮内での飲酒や喫煙、また、安全上の理由で発火性のある器具を持ち込んだり、室内での調理などは禁止されています。寮の安全性には気を遣っている大学が多く、24時間体制でガードマンが配置されている寮も多くあります。ただし、自分の身の回りや持ち物にはいつも気をつける習慣を持つことも大切です。

在学中の長期の休暇、みんなどうやって過ごしているの?

日本に帰国する人もいますし、ホストファミリーやルームメイト、友だちと旅行に行ったり、日本に一時帰国してアルバイトをする人もいます。休みといっても卒業までは気が抜けないので、大学の図書館に通う必要がある人もいます。多くの大学では長期休暇中にもコースを開講しているので、そういったクラスを受講する留学生もたくさんいます。

また、長期休暇中は多くの大学で寮を閉めてしまいます。まずは留学先の寮がどうなのか確認しましょう。長期留学をする留学生は、アパートを借りている友達の家に滞在させてもらったり、一時帰国をしたり、または旅行へ行ったりします。休み中に開講している授業をとる場合には通学しなければいけないので、その場合にはキャンパス内で一部使用可能な寮へ移るということもあります。

アパートシェアでよくあるトラブルってどんなこと?

支払いの分担に対する問題がひとつの例かと思います。アパート内に部屋がふたつあったとしても大きさが異なったり、一人がより多く電気を消耗したり…、また友人を宿泊させたりなどで不満がふくらむケースがあります。

人間関係の問題も多い傾向にあります。やはり、違う文化を持つ人が多いので、生活スタイルや意見などが違います。日本人はおとなしく、何か言われると折れてしまったりするのですが、何か言われてそれが間違っていると思った時には、はっきりと言い返すのが仲良くなる近道です。お互いの文化や生活スタイルを尊重合える人とシェアできるといいですね。

初めは寮生活をして、そこで知り合った気の合う友達とアパートシェアを始めるとトラブルは少なくすむでしょう。

出発時には、いくら用意した方がいい?現地で銀行口座を開設することは可能?

学費は渡航の前に支払いますが、到着したての最初の数か月は何かと出費が多いでしょう。現地では住所が決まり次第、銀行口座を開設することができますが、当面のお小遣いとして2〜3万円を持参すれば安心です。大金を持ち歩かなくて済むような対策をしていきましょう。

留学生でもアパートで一人暮らしはできる?アパートシェアはどんな感じ?

一人暮らしはできますが、不動産契約に関しては注意が必要です。最短で6カ月からの契約になるので、よく検討してから決めましょう。この際には、身元保証人が必要になりますが、大学の留学センターに相談することをお勧めします。アパートシェアは海外では一般的なことで、男性と女性のシェアなども見受けられます。共有して使う部屋を除いては、お互いの生活に関与することなく生活しています。「友達」と「シェアメイト」は区別することをお薦めします。せっかく友達になっても、一緒に住むことで嫌な部分が見えすぎて嫌いになってしまうことも多々あります。共同生活を行えるかどうかで相手を選んだ方がいいですよ。

アパートを借りるときに、必要なものを教えてください。

身分証明とデポジット(日本でいう敷金のようなもの)が必要です。あなたが通っている大学の学生証の提示を求められることもあります。また、アパートを借りる人が未成年の場合は、アパートの賃貸契約に制限を設けられる場合もありますので、あらかじめ確認が必要になります。

大学の勉強は大変って聞くけど、遊ぶ時間もほしい

学期中に遊ぶ時間はないと考えてください。英語のハンディがない現地の学生でも、授業についていくため毎日最低でも1~2時間は勉強します。試験が終わった後の休暇に思い切り羽を伸ばして遊べますので、学期中はとにかく、学ぶことに専念しましょう。

資料請求